3Dプリンターで地形を出力してみる準備編


地図の標高データを使って、地形の立体出力用のデータを作ってみます。

こんなことやって何が面白いんだ?…って感じですが当サイトのコンセプトからは必然の流れです(キリッ)。

まあ、ジオラマやってる人なんかは「なんらかの楽しさ」を発見してくれるやもしれんので、一応メモっておきます。

出力するモノは「阿蘇山」です。地形的にも変わってるしサイズも適当だったので選びました。

使用するアプリは以下の4つ。

Trimble SketchUpとSTL出力用プラグイン

netfabb Basic
Blender(これは単にデータ形式変換のためだけに使います)
メタセコイア

プラグインについて

このサイトからプラグインをダウンロード
(ルビー言語で書かれているので、まだの場合はRubyもインストール)。
SketchUp 8以前
プラグイン(skp_to_dxf.rb)を<SketchUpのインストールフォルダー>内のPluginsフォルダーを入れて、SketchUpを起動。

SketchUp 2013以降
プラグイン(skp_to_dxf.rbz)をSketchUpメニュの「ウィンドウ->環境設定->拡張機能」からインストール。

メニュ -> ツールの中に、「Export to DXF or STL」があることを確認。

SketchUp 8以前のskp_to_dxf.rbでSTL出力する場合は注意が必要です。
デスクトップなどのようにパスにスペースがある場所には出力できません。


SketchUpは8のフリーバージョンを使ってみます(SketchUp 2016でも動作は確認しています)。

 

 

SketchUpのすべてのバージョンでジオロケーションを使った地形データの作成はできなくなりました(たぶん契約上の問題)。

こちらをご参照ください。

地形データの作成

 


プラグインを使って「Export to DXF or STL」。

単位はMeters、出力は「triangular mesh」のDXFと「stl」とにします。

stlはデータ確認用にnetfabbで読み込むため。

DXFはメタセコでデータを読んで修正するためです。

su5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

netfabbでデータをメジャーしてみると、厚さが「0.00mm」しかない部分があります。

つまり「見えてはいるが、出力できない」ところです。

fab1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

DXFをメタセコで読み込みます。

回転させてみると、面が消えます。片面しかないためです。

mqo0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、全選択して「選択部処理」で両面化し、その後で範囲選択して「面を押し出」します。

押し出し量の20という値は適当ですので、好きな量にしてください。

mqo1

 

 

 

 

 

 

厚みを持った面になります。

mqo2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

データは、mqo形式で出力しBlenderで読んで「Wavefront obj」形式でデータを吐き出します。

blender

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これを再度netfabbで読んで修復。

fab2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これで3Dプリンター出力できる…..はずです。


ここまで読んで、「あれ?じゃあ何か?立体地形の上に東京タワーを建てられるのか?」とお考えになった方!

ご明察です。

ジオロケーションで東京タワー近傍の地形を取り込みます。

次に3Dギャラリーでよさげなタワーのモデルを選び、ダウンロードを実行。

「モデル内にロードしますか?」と出るので「はい」を実行するだけです。

後は、位置決めやスケール調整をする。

こんな感じ。

tokyotower

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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