片岡鶴太郎公式サイト「鶴○商店」
Satch StudioやD'Fusion Studioで一からコンテンツを作るのは、「手間がかかって面倒じゃ!」..という方向けに。

Liteバージョンがアップされてましたので、使ってみました。

ある程度までノーコーディングで作ることができるので、ベース作成に使えます。

例えば、バーチャルカメラやLightの設定、オブジェクト読み込み時のLocal/Orientation/Scaleの設定、Computer Visionのターゲット設定などが端折れます。

出来たものをフルバージョンに読み込んで作り込みをするというスタンスです。

例として、2Dではミケランジェロの「サン・ピエトロのピエタ」を表示してみます。
(このマリアの美しさは尋常じゃありません)

3Dでは「ダビデの胸像」を使ってみます。
(ダビデの目も、やはり尋常じゃありませんが...)

LITEを使ってみる

SDKのダウンロードには、ユーザーIDとパスワードが必要です。

また、環境設定にはSatch Studioも必要とあるので、事前に登録してインストールしておいてください。

インストール時にアクティベーションが実行されます。

SATCH STUDIO LITE SDK はここからダウンロード。

環境設定 のページ。

SATCH STUDIO LITE自体にインストール作業は必要ありませんが、

環境設定のページにあるようにLITE SDKを解凍した後、Satch3DViewerのセットアップを実行しておいてください。

解凍したSATCHStudioLiteフォルダーのSATCHStudioLite.exeをクリックして起動させます。

最初に2項目の設定を行います。

1:パス設定

メニュ -> ツール -> パス設定

Satch3DViewerがデフォルトでセットアップされていれば、3つのパスは以下のようになります。

SatchCV_Generator.exe
.¥¥tools¥SatchCV_Generator¥SatchCV_Generator.exe
tiProtectorAR2Satch.exe
.¥¥tools¥¥tiProtectorAR2Satch.exe
Satch3Dviewer.exe
C:¥¥Program Files (x86)¥¥Total Immersion¥¥Satch 3.25.20877¥¥Satch3DViewer¥¥Bin¥¥Viewer¥¥Satch3DViewer.exe


2:初期値設定

メニュ -> ツール -> 初期値設定





タッチ遷移ベースURLですが、これは2D/3Dのオブジェクトをタッチした場合に遷移する先のURLです。

オブジェクトがタッチされると、luaExternalFuncCallbackというコールバック関数が呼ばれます。

LuaとJavaはこのインターフェースを介して通信します。

SATCH側では、callbacks.luaを参照。

Java側に送られる引数は、バージョン、action名、URLの3つです。

Java側コードの例

import android.content.Intent;
    import android.net.Uri;
    
    ---中略----
    
    public void postInitComponent(){
        // override this if you need to do some special handling on the component after standard initialization
        if (_isInitializedCorrectly) {
            _kddiComponent.activateAutoFocusOnDownEvent(true);
            _kddiComponent.registerCommunicationCallback("luaExternalFuncCallback", this, "luaExternalFuncCallback");
        }
        
        
    }
    
    public void luaExternalFuncCallback(String[] arrayOfString) {
        
        Uri uri = Uri.parse(arrayOfString[2]);
        
        Intent i = new Intent(Intent.ACTION_VIEW, uri);
        startActivity(i);
        
    }


URLを受け取って、サイトへ遷移します。



今回は、Androidを対象にしています。

アプリIDは、com.kddi.satch.xxxxという感じで設定するのが無難です。例では「pieta」になってますが別のものに変更してください。

出力先を設定して保存。

設定は、だいたいこんな感じです。



使い方 のページ。

ただし、実際と少し異なる部分などがありますので、簡単に使い方をご説明します。
Studio Liteで画像を扱う場合、対象の画像を「インポート」するボタンがあるのですがこれを実行すると、事前に設定したパスなどが消えてしまう(みたいです)。

画像を準備して対象フォルダーに直接入れておきます。

まずトラッキング用の画像を用意します。

トラッキング用の画像はjpegがお奨めですが、ファイル名の拡張子は小文字(.jpg)じゃないとダメみたいです。

例えばこんな感じ。





  


トラッキング用の画像は以下のフォルダーに入れておきます。

SATCHStudioLiteフォルダー/resources/tracker


次に、トラッキング後に表示する画像を用意します。Liteでは重畳情報で使う2Dオブジェクトです。

画像はpngがお奨めです。サイズは任意ですが、正方形であることが必須です。 例えばこんな感じ。





重畳画像は以下のフォルダーに入れておきます。

SATCHStudioLiteフォルダー/resources/2dContents

Studio Liteを起動します

「認識対象」と「重畳情報」に先ほどのファイル名が表示されているので選びます。





「リストに追加」のボタンをクリック。





「選択した内容でシナリオを作成する」のボタンをクリック。

以下のようなダイアログが表示されます、内容を確認して「シナリオ作成」のボタンをクリック。





作成されたシナリオに対して、SATCH Developers siteのマイページで署名ファイルを作成して更新しておきます。

シナリオはSatch Studioで確認できますし、そのままでもEclipseでのアプリ作成に使えます。











オブジェクトをタッチすると以下のようなサイトへ遷移します。







インストール(Pieta)



アプリをQRコードからインストールする方法はコチラを参照


重畳情報として、SketchUpで作った3DのOgreモデルも使えます。

SketchUpのデータをSATCHで使う場合、こちらのページを参照。
SketchUpのモデルをSATCHで使う

SATCHStudioLiteフォルダー/resources/3dContentsに入れておきます。

3DのOgreモデルをインポートしても、プレビュー表示は出来ませんがシナリオは作成できます。

ダビデの胸像の3Dモデルを使ってみます。

SATCHで彫刻を眺めてみよう では、モデルの回転に方位角のデータを使っていましたが、今回はトラッキング・マーカーに追随させてみました。サクサク動きます(^^)。

マーカーを四方から見てもいいですし、マーカー自体を回転させてもいいです。

こんな感じ。
(マーカーの画像が変なのはプリンターがお粗末なせいです、まあこんな画像でも認識してくれるってことですが)























頭頂部から覗いてみることもできます。





ターンテーブルの上にマーカーを置いて回転させて観ると、いい感じです(100均なんかで手に入りますよ)。







インストール(David)



アプリをQRコードからインストールする方法はコチラを参照


サウンドに関しては未確認。

参考までに、oggへの変換は、以下のアプリが使えるようです。

Rip!AudiCO
Satch Studio Liteで重要なのは、これで吐き出されたコードですね。

開発ガイドなどでは見えない、標準的なコードのサンプルを参照できます。

ああ、こう書くのね...みたいな。
Liteのフォルダーを覗いたら、いろんな実行用のコンソールアプリが入ってます。

端末への転送用バッチファイルもある...。

なんか、Studioを立ち上げなくても、コマンドラインベースで作業ができるような環境になってるのかな?

まだよく分かりませんが。

要調査です。

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リンク


サン・ピエトロじゃなくって、
フィレンツェのピエタ像解析

IBMがやった3次元解析のレポート。

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