TrimbleのSketchUpでモデルを作って、SATCHで使えるようにOgre3Dモデルとしてエクスポートします。

Ogre....読み方の難しいつづりです。

オーグルとかオーガと発音するそうです(くれぐれもオグレと言わないようにしましょう)。

一般的には、英語発音の「オーガ」を使うようです。

エクスポートには、SketchUp用のプラグインを使います。

目次

環境準備

SATCHで使ってみる

SketchUpのモデルでSATCHのアプリ作成



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環境準備

1:SketchUpをダウンロードしてインストール

ダウンロードサイト

Free版をダウンロード後、インストールを行ってください。

インストール先はデフォルトの場所にインストールしたほうが無難です。

2:Rubyをインストール

ExporterはSketchUpのプラグインですが、Ruby言語で動作します。

以下のサイトからダウンロードして、インストール。

Ruby

インストール後、Rubyのbinフォルダーにパスが通っていることを確認してください。

3:OgreのCommandLineToolsをインストール

以下のサイトからダウンロードして、インストール。

CommandLineTools

ここをクリックしてダウンロード。



インストール先は、C:¥ogre です。

4:Ogreのメディアファイルをインストール

ここからダウンロード

解凍後、mediaフォルダーを、先に作った C:¥ogre の中へ移してください。

SketchUpのデータがエクスポートされるのは、このmediaフォルダーの中の、modelsやmaterialsのフォルダーです。

5:エクスポーターをインストール

sketchup_ogre_export

1.2.0のベータしか見あたらない場合。
sketchup_ogre_export_1.0.1はここからダウンロード


1.2では不具合が確認されています、必ず1.0.1をお使いください。もし既に1.2インストされている方は削除しておいてください。

解凍後、backface.rb、ogre_config.rb、ogre_export.rbの3つのファイルを
C:¥Program Files¥Google¥Google SketchUp¥Plugins
へ移してください。

6:SketchUpでモデルを作って、エクスポート

SketchUpを起動して、モデルを作成。

例えばこんな感じ。

サンプル





メニュ --> ツール --> Export To Ogre





Export Nameを聞いてきますので、例えば「house」と入力。

C:¥ogre¥media¥models に .meshファイル
C:¥ogre¥media¥materials に .materialやjpg、pngファイル
が生成されています。

これらのファイルをまとめて、houseフォルダーに保存しておきます。

サンプル


ご自分でExporterを使った場合

画像ファイルで、名前にスペースが入っていることがあります。この場合、SATCHでは認識できません。

ファイル名を修正して、.materialファイル内も修正する必要があります。



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SATCHで使ってみる

作成したOgreモデルを使って、SATCHのコンテンツ作成

コンテンツ作成の手順は、
SATCHで1000円札を検出 を参照。

違っているのは、以下の部分

【前処理】

プロジェクトフォルダーには、ti_torusフォルダーの代わりに、上記で作ったhouseフォルダーを入れます。

【リアルカメラの初期設定】【バーチャルカメラの設定】は変更なし

【3Dオブジェクトを追加】

ti_torusを開いて、ti_torus.sceneを3Dビューへドラッグ&ドロップでなく、

houseを開いて、house.meshを3Dビューへドラッグ&ドロップしてください。

OutlinerやHierarchy managerの中では、ti_torusではなく、entityと表示されます。

以降、ti_torusはentityで読み替えてください。

torus_managerもhouse_managerとすればいいかと思います。

【トラッキング・シナリオを作って、3Dオブジェクトをトラッカーに配置】

今回のトラッキングの対象は1000円札ではなく平面図です。

3Dオブジェクトをトラッキング画像に調整のところのScaleは0.3くらい。

平面図を認識して、家の3Dオブジェクトを表示してみました。

結果はこんな感じです。





ちなみに、この平面図はダミーです。


アプリだとこんな感じ。

検出にえらく難儀しました。

Webカメラとスマホのカメラの画素数の違いかな?

それとも、印刷物のサイズやら鮮明さの問題?

ちょっと調べる必要がありそう。
ーーー>
どうも、平面図のようなものの場合、照明の明るさと印刷紙の白さが影響してるっぽいです。







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SketchUpのモデルでSATCHのアプリ作成

上記で作ったコンテンツを使ってアプリ作成

単に表示するだけでは面白くないので、マルチ・タッチのピンチイン/ピンチアウトで

モデルの縮小・拡大をやってみます。

ソースもアップするので、長くななりそうなため、別ページを作りました。

SketchUpのモデルでSATCHのアプリ作成


今回はソースの眼目だけ、っちゅうことで。

こんな感じです。




ピンチアウトで拡大。

因みにピンチアウトというのは、こういう動き。




しかし考えてみると、画像を認識して...にこだわらなければ、例えば位置情報で3Dオブジェクトを出すようにして、

その場でスケール変換していけば、現実世界でウォークスルーというか仮想体験するようなこともできる..かな?

オブジェクトは3Dなんだし。

ちょっと、複雑だけど、難しくはないような気がする。

工事中

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