円柱に厚みを持つシルエットを貼ってレリーフを作ってみる では、レリーフにする立体自体を曲げて、その後円柱に貼ってみましたが、今回はまず薄い直方体にレリーフにする立体を貼って、薄い直方体を曲げて円柱にしてみます。

このほうがレリーフの厚さが均一になるのでいいいかもしれません(^^)。

バラをレリーフにしてみます。

バラの輪郭線を取る方法は、円柱に厚みを持つシルエットを貼ってレリーフを作ってみる と同様です。

今回はラスター・ベクター変換をせずに、SketchUp内で面を作ってみます。

元になる画像はこんな感じ。



これを2値化して24bitに戻してGIMPに読み込みます。

ジャギーが目立ちます。



輪郭線はこんな感じ。



これをラスター・ベクター変換しても面倒なデータになるだけです。

Spline補間してデータをつくる手もありますが、今回はマニュアルでやってみます。

SketchUpにプラグインを追加しておきます。

今回使用するプラグインは、立体を曲げるFredoScaleと、ミラーコピーするMirror31です。

以下から入手できます。

ruby library depot

バラの輪郭線画像をSketchUpに読み込みます。



描画メニュのフリーハンドでバラの輪郭線をなぞって、面を作っておきます。



リング状の円柱にする薄い直方体を作ります。

今回はFredoScaleの特性上、レリーフを直方体の背面に作るので、青軸のプラス方向にプルしておきます。



面上にバラを移動。0.2mmの厚みを与えます。



選択してグループ化した後、FredoScaleで180度曲げます。

レリーフを直方体の背面に作ったのは、表面に貼った場合曲げの角度は-180にする必要がありますが、FredoScaleでは-180は設定できず、-180=180になってしまうので、表面の場合はレリーフは内側に入ってしまいます。

というわけで、レリーフは直方体の背面に貼り付けます。





ミラー処理してリングにします。Mirror31を使います。

全体を選択してグループ化し、Mirror31を選んでミラー化して接合する面を選びます。



3点を選ぶとミラー処理が実行されます。



このままだと、2つの立体がくっついただけの状態なので、内部の接合面を1つ削除してシェルを1つにしておきます。



こんな感じ。